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『幼なじみ』

第26章  偵察



そんな・・・
自分の心配を
してくれる春斗に・・・


心の中で
誠心誠意・・・
感謝しながらも・・・


今は・・・
今後の自分の
身の振り方よりも・・・


喜多見の一件を
片付けたい拓弥は・・・


そっと・・・
薬物入りの紙袋を
春斗から受け取り・・・


真剣な面持ちで・・・
静かに口を開く・・・。


「つかさ・・・春斗・・・?

その後の・・・
喜多見って・・・
どんな感じだった・・・?」


すると・・・春斗は・・・


よくぞ!
聞いてくれました!
とばかりに・・・


手をコマネきながら・・・


「そうそう・・・
それがさ・・・!


暫くして・・・


俺が・・・兄貴に・・・
梨香がくれた情報・・・
伝えに行ったら・・・


なんと・・・!
兄貴ん所に喜多見さんが・・・
なに食わぬ顔して
現れたのよ・・・!


で・・・
スンゲーご機嫌に・・・


シャンパンのグラス
掲げちゃって・・・


【今日は・・・
誕生日おめでとう!!

東京連合の発展と共に・・・
俺たちも・・・
成長して行こうッ・・・!】


なーんて・・・


虫酸が走るような
ゴタク
並べちゃってさ・・・。


俺・・・思わず・・・


喜多見さんの
策士っぷりに
吹き出しちゃったよ・・・
ククク・・・」


と・・・
先程の喜多見の様子を
ノリノリで
語ったかと思うと・・・


更に・・・勢いづき・・・


そのまま・・・
成り振り構わず
喋り続けた・・・。













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