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「でさ･･･！
喜多見さん･･･
兄貴と乾杯交わして
すぐに･･･


【それじゃ！
良い誕生日を･･･な･･･！】


って一言･･･言い残して･･･


アッと言う間に･･･
兄貴の前から
居なくなっちゃったのよ･･･！


俺･･･
ビックリしちゃってさ･･･


慌てて後を
追いかけて･･･


喜多見さんの様子･･･
遠目で
観察してたんだけど･･･


そしたら･･･
喜多見さん･･･！


色んな人に･･･
人当たり良く･･･
挨拶しながら･･･


スゲー笑顔で
自分の近況とかも
話したりしてて･･･


なんか･･･俺･･･


段々･･･喜多見さんが･･･


クスリやって･･･
レイプするような･･･


悪い人間には･･･
見えなくなって
きちゃってさッ！


終いに･･･
喜多見さんの悪い噂･･･


全部･･･
ガセネタなんじゃ
ないかって･･･
思い始めちゃって･･･


完全に･･･
喜多見ワールドに
ハマッちゃったのよ･･･
ハハハ･･･！


あの･･･
喜多見さんが醸し出す
善人オーラ･･･


マジ･･･半端なくないッ？！」


拓弥は
ウンウンと
小刻みに頷きながらも･･･


さほど重要でもなかった
春斗の喜多見談義は
そこそこ聞き流し･･･


今から･･･
春斗の兄貴と･･･


どう向き合い･･･
どう話を進めようか･･･


その事ばかりを･･･


必死になって
頭の中で
考えていた･･･。