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『幼なじみ』

第28章  脅威



「に・・・兄さんッ・・・!


お初に・・・
お目にかかりますッ・・・!


自分はッ・・・!
その・・・春斗君とは・・・
仕事仲間で同い年の・・・


た・・・拓弥・・・と・・・
申しますッ・・・!


この度は・・・
兄さんを始め・・・


東京連合の
幹部の皆々様に・・・


多大なる
ご迷惑をお掛けして
しまい・・・


誠に・・・
申し訳ございませんッ・・・!


この落とし前は・・・
今後・・・
自分が納得いくまで・・・


とことん・・・
着けさせて頂きますが・・・


今は・・・只・・・
喜多見を潰すべく・・・


死ぬ覚悟で
精進するつもりで
おりますッ・・・!


絶対に・・・


兄さんを
裏切るような行いだけは・・・
致しませんので・・・


喜多見の件・・・
お力添えを賜りたいと・・・
存じ上げますッ・・・!


どうか・・・何卒・・・


宜しくお願い
申し上げ・・・奉りますッ・・!」


動揺したまま・・・
激しくトチ狂った
拓弥が・・・


正に・・・
任侠Vシネマを
彷彿させる・・・


不自然に礼儀正しい
言葉を・・・
裏声混じりに並べ立て・・・


深々と頭を下げながら・・・
哀願する姿を・・・


目の当たりにした
春斗の兄貴は・・・


拓弥の容姿とは
余りにも
かけ離れた言葉使いに・・・
度肝を抜かれ・・・


目をクリックリに
丸くすると・・・


何を思ったのか・・・


辺りに響き渡る
大きな声で・・・


突如・・・
豪快に爆笑し始めた・・・。













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