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「二人共･･･
少しは落ち着いた･･･？




ほら！美波ちゃん･･･！


折角･･･
悠希ちゃんが･･･
心配して
迎えに来てくれたんだし･･･


そんな･･･いつまでも･･･
目くじら立てて
ないでさ･･･


仲直りしてよ･･･！


悠希ちゃんもさ･･･
元気出して･･･！


美味しいビール
買ってきたし･･･


三人で早く飲もう･･･！
ねッ･･･！」


明るく･･･
仲裁を続けながら･･･


綺麗な笑顔で･･･
コロナビールを
差し出してくる･･･


喜多見の優しさに
魅了され･･･


ただ呆然と･･･
立ち竦むあたしに･･･


美波が透かさず･･･


とてつもなく･･･
冷淡な声で･･･
話し掛けて来る･･･。


「悠希･･･


一先ず･･･
休戦ってコトで
良いから･･･


さっさと･･･
ビール受け取りなよ･･･





喜多見さんッ！
何か･･･ごめんね･･･！


あたし･･･
チョー喉渇いちゃった！


仕切り直して･･･
乾杯しよッ･･･！」


喜多見の手から･･･
コロナビールを一本･･･


サッと･･･
受け取った美波は･･･


地団駄を踏んでいる
あたしの手に･･･
強引に握らせ･･･


戸惑うあたしには
目もくれないまま･･･


満面の笑顔で･･･
喜多見を見つめると･･･


スッと･･･
喜多見の横に並び･･･


ガッチリとした
片腕を･･･
自分の腕に絡めながら･･･


人気の少ない
壁際に向かって･･･


喜多見をグイグイ
引っ張るように･･･
歩き始めた･･･。