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「悠希ちゃん･･･
良かったじゃない･･･


その幼なじみと･･･
上手くいったんだね･･･？


おめでとう！


それじゃ･･･
俺と美波ちゃんの
明るい未来と･･･


悠希ちゃんの･･･
彼氏ゲットを祝して･･･


乾杯～！」


ビールを･･･
前に突き出してくる･･･
喜多見の･･･
明るい声が響き渡る中･･･


何とか･･･
軽くなった雰囲気を
壊さぬよう･･･


引きつりながらも
笑顔を浮かべる
あたしに･･･


早々と･･･
片手に持っている
ビールを･･･
頭上に掲げた美波が･･･


明らさまに･･･
イラつきながら
話し掛けてくる･･･。


「ほら！悠希ッ！


ボサッとしてないで･･･


乾杯！乾杯ッ！！


つか･･･
喜多見さんが
居てくれて･･･


ホント･･･
助かっちゃった･･･。




悠希もさ･･･


うちらの仲･･･
取り持ってくれた
喜多見さんに･･･


感謝しなよねッ！」


ここは空気を読んで･･･
大人しく乾杯しておけ。
と･･･言わんばかりの･･･


目に見えない
強烈な圧を･･･
押し付けてくる
美波を見つめながら･･･


拓弥とは･･･
決して恋愛関係には
発展してないんだと･･･


否定したい気持ちで
胸が張り裂けそうに
なったが･･･


喜多見と美波の･･･
恋のキューピッド役に
徹しようと･･･


心に決めていたあたしは･･･


「喜多見さん･･･


何か色々･･･
お騒がせしちゃって･･･
ごめんなさい･･･。


じゃ･･･
美波と喜多見さんの
再会を祝して･･･


乾杯･･･！」


と･･･ポツリと呟き･･･


渋々ながらも･･･
ビールを持った右手を･･･


高々と･･･
頭上に持ち上げた･･･。