『幼なじみ』
第32章 暗転
「そうなんだ・・・
うん・・・分かった・・・。
ただね・・・?
その・・・
幼なじみとの一件は・・・
少し・・・
勘違いがあるみたい
なんだけど・・・
えっと・・・とにかく・・・
あたしの事は・・・
気にしなくて良いから・・・
美波・・・
楽しんでおいで・・・?
なんか・・・いいな~!
そのパーティー・・・
凄い楽しそう・・・!
ホント・・・良かったね・・・!
アッ・・・それと・・・
喜多見さん・・・
美波の事・・・
これからも・・・
宜しくお願いします・・・!」
喜多見に向き直り・・・
深々と頭を下げる・・・
あたしの言動が・・・
余程・・・
気に入らないのか・・・
カッと・・・
目を見開いた美波が・・・
透かさず・・・
悪態を突いてくる・・・。
「悠希さぁ・・・
その・・・
上から目線の・・・
保護者みたいな
口の利き方・・・
いい加減・・・
何とかならない訳ッ・・・?!
まぁ・・・いいや・・・
ねぇ・・・喜多見さん・・・!
パーティー・・・
メチャメチャ
楽しみにしてるから・・・
一緒に・・・
ハジケようねッ・・・!」
そんな・・・
あたしたちの会話を・・・
悠長に・・・
聞き流しながら・・・
シメシメと・・・
ほくそ笑む・・・
喜多見の・・・
悪魔のような策略を・・・
美波の事で・・・
頭が一杯のあたしが・・・
当然・・・
知る由もなかった・・・。