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『幼なじみ』

第33章  救済



そして・・・


リカと名乗る
その女のお陰で・・・


何とか無事に・・・
立ち上がった
あたしは・・・


その女の・・・
冷たい手から
ハンカチを受け取り・・・


サッと・・・
涙を拭いながら・・・


漸く・・・
重たい口を開く・・・。


「あ・・・有難う・・・


何か・・・あたし・・・
みっともないよね・・・


ご・・・ごめんなさい・・・


えっと・・・
リ・・・リカちゃん・・・
だっけ・・・?


今日は・・・もう・・・
疲れちゃったから・・・


あたし・・・家に・・・
帰るね・・・?


もう・・・
大丈夫だから・・・


ホントに・・・有難う・・・」


煌めく・・・
ミラーボールに・・・


キラキラと・・・
乱反射する・・・
その女の美形の顔面は・・・


近くで見れば
見るほど・・・


溜め息が・・・
溢れんばかりに・・・
整っており・・・


同性でも・・・
惚れてしまうような・・・


何とも艶のある・・・


色気たっぷりの
オーラを・・・
醸し出している・・・。


すると・・・


暫し自分に・・・
見とれている・・・
あたしに・・・


気付いたのか・・・


更に魅力的な・・・
笑顔を浮かべた・・・
その女が・・・


とても甘美な
香水の匂いを・・・
振り撒きながら・・・


パッとあたしの横に・・・
透かさず並ぶと・・・


突然・・・
あたしの腕に・・・
自分の腕を絡め・・・


甘える声で・・・
静かに囁いた・・・。















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