テキストサイズ

『幼なじみ』

第34章  迷走



「大丈夫だよ・・・


春斗に言われた通り・・・
きちんと・・・
仕事してくっから・・・


安心しろって・・・!


まぁ・・・その後も・・・


喜多見主催の
パーティーに・・・
潜入する・・・っつう・・・


一大イベントが・・・
待ってるけどな・・・!


ハハ・・・


まぁまた・・・
そん時はそん時で・・・


春斗には・・・
力になってもらうし・・・


とにかく・・・
良い報告が
出来るように・・・


腹くくって・・・
頑張って来っから・・・


春斗も・・・
大人しく・・・
待っててくれよ・・・?!


なッ・・・!」


間もなく・・・
3時を迎えるに
あたり・・・


もう・・・
やるしかないんだと・・・


完全に気持ちを・・・
前向きに切り替えた
拓弥は・・・


不安げに微笑む・・・
春斗の肩を・・・


ポンポンッと・・・
少し強めに叩き・・・


ニカッと・・・
歯を見せながら・・・
子供のように
おどけて見せる・・・。


「OK・・・分かった・・・


じゃぁ・・・
時間差で動いた方が・・・
良いだろうから・・・


拓弥・・・
先行ってよ・・・!


マジ・・・気を付けて・・・」


多少・・・
引き吊りながらも・・・


笑顔で・・・
見送ってくれる
春斗に・・・


感謝の気持ちを
込めつつ・・・
高々と・・・
左手を挙げた拓弥は・・・


今一度・・・
右手に持った・・・
薬物入りの紙袋を・・・


しっかり持ち直すと・・・


足早に・・・
その場を離れ・・・


未だ・・・
熱気を帯びている・・・
VIPのフロアを・・・


颯爽と後にした・・・。















ストーリーメニュー

TOPTOPへ