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『幼なじみ』

第35章  威嚇



「チッ・・・


痛ッテーなぁ・・・


タクッ・・・




あのさぁ・・・


あんた・・・


喜多見の・・・
回し者だろ・・・?


俺さ・・・
ぶっちゃけ・・・


あんたみたいな・・・
下っパに・・・


用・・・無いんだわ・・・





俺に・・・
手ェ出した事・・・


見逃してやっから・・・



とりあえずさ・・・


角材・・・
コッチによこして・・・


喜多見・・・


呼んで来て
くんねーかな・・・


話は・・・


それからだ・・・」


すると・・・


余りにも・・・
冷静沈着に・・・
反撃を試みる・・・


拓弥の態度に・・・
度肝を抜かれたのか・・・


たじろぎながら・・・


少しずつ・・・
拓弥から
距離を取り始めた
その少年が・・・


狂ったように
わめき散らす・・・。


「ダ・・・ダマレッ・・・!!


ザ・・・ザケンジャ・・・
ねーゾッ・・・!!



ゴチャゴチャ・・・
ウッセーんだよッ!!



ブ・・・ブツ・・・渡せッ!!


ブ・・・ブツだって・・・
言ってんだろッ・・・!




チキショーッ!!!」


埒が開かない・・・
この状況下で・・・


頬を紅潮させ・・・
ワナワナと
後退りし続ける・・・


自分より
遥か年下であろう・・・
その少年から・・・


一先ず・・・


握ったままの
忌々しい角材を
取り上げるのが
先決だと・・・


にわかに
思い立った拓弥が・・・


徐々に・・・
少年との距離を・・・
詰めて行き・・・


真剣な眼差しで・・・


少年に向かって・・・
ゆっくりと・・・
手を差し伸べた・・・


その瞬間・・・


螺旋階段を
けたたましく
駆け上がって来る・・・


不気味な足音が・・・


気持ちよく澄んだ
星空に・・・


突然・・・
ガンガンと・・・
響き渡った・・・。
















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