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『幼なじみ』

第36章  冷徹



「フッ・・・




サリー・・・
生きてたかよ・・・





つーかさ・・・


証拠残っから・・・


武器だけは
止めとけって・・・


言ったよなぁ・・・?





まぁ・・・いいや・・・




ン・・・?


ところで・・・
サリー・・・?


拓弥からさぁ・・・


大事なブツ・・・
預かってない訳・・・?







フッ・・・お前・・・


普段・・・結構・・・
調子コイてる割に・・・


案外・・・
使えねーのな・・・


これじゃぁ・・・
全然・・・
意味無いんですけど・・・?



まぁ・・・
時間もねーし・・・


とりあえず・・・
サリーちゃんさ・・・?


魔法のホウキに乗って・・・
どこかに・・・
消えちゃってよ・・・?




つか・・・もうさぁ・・・
東京連合・・・


止めちゃえば・・・?


アハハ・・・・・・・」


角材を・・・
身構えたままの・・・


よく見ると・・・
目鼻立ちの整った
ハーフっぽい
この少年の名が・・・


魔法使いを
にわかに彷彿させる・・・
【サリー】
なのであろう・・・


冷徹な本性を
露にし始めた
喜多見の台詞に・・・


その少年の体は・・・
ガタガタと
激しく震え・・・


顔面からは・・・
見事なまでに・・・
血の気が引いている・・・。


そんな・・・
あたかも
他人事のように・・・


拓弥が・・・
この場の人間模様を・・・
呑気に
見届けているさ中・・・


突然・・・
何を思ったのか・・・


その少年サリーが・・・


いきなり・・・
カラン・・・と・・・
角材から・・・
手を離したかと思うと・・・


なんと・・・
突拍子もなく・・・


トンでもない行動に・・・
出始めた・・・。
















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