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『幼なじみ』

第43章  震撼



「じゃぁ・・・


お前は一切・・・
手ェ出してないんだな・・・?」


「だからァ・・・


さっきから・・・


言ってるじゃ・・・
ないッスかァ・・・


俺は・・・ただ・・・


見てただけ
なんですって・・・!!



俺がクラブの屋上に・・・
行った時には・・・


既にタクヤが・・・


角材持って・・・
一人で暴れてたんすよ・・・


まぁ多分・・・


クスリでも・・・
ヤってたんじゃ
ないッスか・・・?!




で・・・タクヤが急に・・・


ある男に・・・
角材で・・・
殴りかかったんすよ・・・


ある男ってのは・・・


俺は全く・・・
見たことないヤツ
でしたけどね・・・?



で・・・結局・・・


タクヤに・・・
襲われそうになった
男の仲間が・・・


タクヤの暴走を
止めようとして・・・


タクヤを殴り始めた・・・


そういう訳なんすよ・・・。


俺も直ぐ・・・
止めに入ったんすけど・・・


ただ・・・人数が多くて・・・


気付いたら・・・
タクヤは・・・
ボコボコに殺られてて・・・


タクヤを殴ってた
ヤツらは・・・


皆・・・アッと言う間に・・・


屋上から・・・
消えちゃって・・・


で・・・


俺が慌てて・・・
救急車呼んだんすよ・・・


まぁでも・・・


先に仕掛けたのは
タクヤの方なんで・・・


自業自得じゃぁ・・・
ないッスか・・・?



何度・・・
俺に聞かれても・・・


話は同じなんで・・・


もう良いッすよね・・・?」


盗み聞きする
あたしの背中が・・・


徐々に・・・
凍りついて行く・・・。


『セキュリティ・・・


拓弥の・・・味方じゃ・・・


なかった・・・の・・・?』




どうやら・・・
黒人のセキュリティが
警察関係者に・・・


この傷害事件の・・・
事情聴取を・・・
受けているのは・・・
間違いないようだが・・・


今耳にした話が・・・
もし本当だとしても・・・


拓弥を裏切り・・・
悪者にしている
このセキュリティに・・・


凄まじい悪意を
感じたあたしは・・・


この男には・・・
絶対に騙されるものかと
固く心に誓ながら・・・


今一度・・・
耳をそば立て・・・
様子をうかがった・・・。















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