テキストサイズ

『幼なじみ』

第43章  震撼



「ウーン・・・




ということは・・・


タクヤをヤった・・・
男たちの顔を・・・


お前は・・・
ちゃんと・・・
見ていないんだな・・・?




まぁ・・・仕方ないか・・・





取り敢えず・・・


一通り・・・
流れは掴めたけどなァ・・・


怪我した張本人の
タクヤから・・・


まだ何も・・・
聴取出来てないし・・・


お前一人の・・・
目撃証言じゃ・・・


どうにもならんのよ・・・




という訳で・・・


こっちも・・・


また明日・・・
この病院に出向いて・・・


タクヤから・・・話・・・
聞くつもりでいるから・・・



お前も・・・
時間あったら・・・
見舞いに来てやれよ・・・?




それと・・・


何か他に・・・
思い出したら・・・


芝浦警察署・少年課の・・・


【榊原】まで・・・
連絡して来い・・・


いいな・・・?



じゃ・・・
今日のところは・・・


撤収して
構わないけどな・・・


お前・・・潔白だったら・・・


絶対に・・・逃げるなよ・・・?


分かったな・・・。」


穏やかな声から一転・・・


最終的に・・・
ドスの効いた声で・・・


脅すように・・・
話を〆た・・・
警察関係者は・・・


一先ず・・・
解散とばかりに・・・


ヒタヒタと・・・
冷たい足音だけを・・・
響かせながら・・・


ドア付近から・・・
遠ざかって行く・・・。


すると・・・
間もなくして・・・


「ケッ・・・

とりあえず・・・
上手くいったな・・・」と・・・


まさかの・・・
セキュリティが
吐いたであろう・・・


トンでもない
捨て台詞を・・・


また偶然にも・・・
耳にしてしまい・・・


きっと拓弥は・・・
何か大きな陰謀に
巻き込まれたに・・・
違いないと・・・


一瞬にして・・・
悟ったあたしは・・・


早る気持ちを
押さえつつ・・・


缶コーヒーを
手に取り・・・
イッキ飲みすると・・・


この場から・・・
段々と遠ざかって行く
セキュリティの足音を
追うべく・・・


そっと扉を開け・・・


音を立てないよう・・・
病室を脱出した・・・。
















ストーリーメニュー

TOPTOPへ