『幼なじみ』
第13章 共有
台所で・・・
コップ一杯の水を・・・
ゴクゴクと
喉を鳴らしながら
飲み干した拓弥は・・・
リビングの椅子を
静かに引き・・・
腰掛けながら・・・
ゆっくりと
煙草に火を点ける・・・。
無論・・・
頭を冷やす為・・・
リビングに
来たハズなのだが・・・
気持ちとは裏腹に・・・
エクスタシーの
とてつもなく・・・
包み込むような
高揚感が・・・
またもや・・・
脳と身体を・・・
ジワジワと
蝕み始め・・・
次第に・・・
呼吸が・・・
荒くなって行き・・・
自分では・・・
どうにも
出来ない程の・・・
エクスタシーを
要求する思いで・・・
胸が一杯に・・・
なってしまう・・・。
それは・・・
何故かと言うと・・・
まず・・・
人間の脳が・・・
普段決して・・・
味わえないような・・・
激しい刺激を
受けた場合・・・
大量の・・・
アドレナリンを
放出するのだが・・・
普段より・・・
多く出過ぎて
しまった
アドレナリンを・・・
脳全体に届ける為・・・
全く新しい
パイプ役・・・
【脳神経】たるモノを・・・
なんと・・・
脳が勝手に・・・
せっせと・・・
造り出して
しまうのだ・・・。