『幼なじみ』
第13章 共有
プルル・・・プルル
「は~い・・・」
電話の相手は・・・
昨日・・・
エクスタシーを・・・
思い切り・・・
楽しんでいた・・・
キャッチ仲間の
ルイ君である・・・。
「・・・ん?拓弥~?
ヘヘヘ・・・
朝から・・・
どしたの・・・?」
いつご飯を食べ・・・
いつ寝ているのか・・・
ライフスタイルが
全く見えて来ない・・・
いつもの
ヘラヘラした
ルイ君が・・・
受話器越しに
拓弥に問い掛ける・・・。
「いや~
昨日・・・ルイ君・・・
かなり【玉】・・・
キマってた
みたいだったんで~
大丈夫かなぁと・・・
思って・・・
電話したんすよ~」
拓弥は・・・
本題の前に・・・
取り敢えず・・・
機嫌取りと
ばかりに・・・
建て前を
ペラペラと・・・
並べたてる・・・。
「もらった【玉】・・・
めちゃ
良かったッス・・・
有難う・・・
ございましたぁ~
俺~昨日・・・
人生初の【玉】
食ったんすけど・・・
いや~
アレの威力・・・
マジで・・・
半端ないっスよね~?
ありゃ・・・
頭・・・
イカれちゃいますよ~
アハハ~」
頭がとっくに
イカれて
いるであろう・・・
薬物中毒のルイ君は・・・
ケラケラと
笑いながら・・・
拓弥の話を
ご満悦に
聞いているようだ・・・。
「ところで・・・
ルイ君・・・?
実はまだ・・・
手元に・・・
一錠あるんすけど~
良かったら・・・
一緒に
ヤりません・・・?」
いきなりの
拓弥の誘いに・・・
流石に・・・
驚いた様子の・・・
ルイ君だったが・・・
頼みは断れない
優しい性格の為か・・・
「うん・・・
大丈夫だけど・・・
何時頃・・・
うち来る~?」
と・・・
すんなり承諾し・・・
そんな・・・
ルイ君の返答に
嬉しくなった
拓弥は・・・
夕方・・・
ルイ君家へ
行く約束を・・・
しっかり
済ませると・・・
そそくさと
電話を切った・・・。