『幼なじみ』
第13章 共有
黙々と・・・
フルコースを
平らげた拓弥に・・・
ルイ君は・・・
「スペシャル
デザートは・・・
別の部屋に
行ってからね・・・!」
と・・・
デザートという名の
【玉】を・・・
後で一緒に楽しもう・・・
という隠語を・・・
満面の笑みを
浮かべながら・・・
意気揚々と・・・
口にする・・・。
しかし・・・
夕飯が・・・
余りにも美味しく・・・
気持ちが・・・
程良く
満たされてしまった
拓弥は・・・
自分が何をしに
此処に来たのか・・・
ついうっかり・・・
忘れてしまい・・・
苦笑いを
浮かべながら・・・
【玉】を食う前に
詰めておかなきゃ
イケない話を・・・
小声でそっと・・・
話し出した・・・。
「ルイ君・・・?
もうすぐ・・・
イベだけど・・・
例の物(ブツ)の
調達・・・
進んでるんすよね・・・?」
急な話に・・・
目を丸くした
ルイ君だったが・・・
「勿論だよ~!
冷たいのも・・・
あったかいのも・・・
バッチリ・・・
集めてるよ~?」
と・・・
無邪気に・・・
答えてくれる・・・。
【冷たいの】とは・・・
覚醒剤・・・
【あったかいの】とは・・・
マリファナの
隠語なのだが・・・
どうやら・・・
上手い具合に・・・
調達出来て
いるようだ・・・。
『これで・・・
東京連合の
パーティーは・・・
一先ず・・・
安パイだな・・・』
今までに
飲んだことの無い・・・
味わい深い
食後のコーヒーを
ズルズル
すすりながら・・・
頑張って
くれているルイ君に・・・
心の中で
感謝の気持ちを・・・
述べた拓弥は・・・
イベント
成功を願いつつ・・・
ゆっくりと・・・
目を閉じた・・・。