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『幼なじみ』

第14章  予兆



そして・・・
拓弥は・・・


雨の勢いに
比例して
重くなっていく・・・


車内の空気を
変える為・・・


黙って真剣に
聞いてくれている
ルイ君に・・・


何とか明るく
振る舞いながら
話を続ける・・・。


「それで・・・
初めは・・・
仕方なしに・・・


喜多見さんの・・・
物(ブツ)の件・・・


了解したハズ
だったんすけど・・・


何か俺・・・


東京連合に
仕事頼まれた!
スゲーじゃん!


って・・・
考え始めちゃって・・・


そしたら・・・
急に変な自信が
湧いてきて・・・


段々と・・・
自分が東京連合に
入ったみたいな
錯覚起こして・・・


気持ちがスゲー
デカくなっちゃって・・・


ラブホで女・・・
置き去りにしてみたり・・・


車の駐禁・・・
放置してみたり・・・


東京連合の
軽い真似事やって・・・


強くなったつもりに
なってたんすよ・・・。


ハハハ・・・。


キャッチ仲間の
春斗にも・・・


ノリノリで・・・
女の調達頼んで・・・


今日の
パーティーを
成功させて・・・


東京連合の幹部に
認められたら・・・


ひょっとして俺・・・


東京連合に
入れたりして・・・?


で・・・


また金になる仕事・・・
紹介して
貰うっしょッ・・・!


なーんて・・・


俺・・・馬鹿だから・・・


アッと言う間に・・・


スゲー調子に
乗り始めちゃった
んすよ・・・」


矢継ぎ早に
話したセイで・・・


スッカリ
息をするのを
忘れていた拓弥は・・・


「フ~」


と・・・大きく
息継ぎをすると・・・


更なる
打ち明け話を
ルイ君に
繰り出した・・・。
















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