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死に神レオの物語

第2章 死に神の仕事

ゆり 「それで 初仕事の感想は?」

レオ 「思ってたよりきつかった」

ゆり 「そっか そんなに疲れたんだ ま 慣れればあんま疲れないようになるよ
今は、まだ解らないことだらけだし」

レオ 「いや そうじゃなくて 実際はそんな疲れなかった だって俺は機械に死因を打ち込んで、報告書を書いて提出しただけだ でも…………………なんかさ なんて言ったらいいのか分かんないけど

すごく‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 怖かった


俺が包丁で刺した訳じゃない 首を絞めた訳でもない 機械に死因を打ち込んだだけだ! でも!!

俺が・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・殺したんだ・・・・・・・・・・・正巳さんが死んだとき、正直俺は、 これで終わった 後は報告書を書いて提出すればいい、それで仕事は終わりだ

面倒なことは早く終わらせよう

そんなこと考えてた

でも 目がはなせなかった

正巳さんから目がはなせなかったんだ

正巳さんが死んで、、、暫くして家族が来て、泣いてるの見たら

なんか急に怖くなって

ああ 俺が殺したんだなって


俺は、さ 病気で死ねたら もっと いいと思ってた

俺は、事故で一瞬で何もかも全部奪われて しかももう少し気をつけてれば死ななくてよかったかもしれない

だからもし俺が死んだのが病気だったらもっとよかったのかなって

でも正巳さんも一瞬で全部奪われた‥‥‥‥俺が奪った‥‥‥‥‥‥‥‥‥」

ゆりは、俺が話してる間ずっと静かに聞いていてくれた

それだけですごく安心した

ただ黙って聞いていてくれるだけですごく嬉しかった

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