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死に神レオの物語

第2章 死に神の仕事

暫くの沈黙

その沈黙を破ったのはゆりだった

ゆり 「じゃあ 私もう 行くね」


レオは、大きく深呼吸をし出来るだけ笑顔でゆりにこう言った

「ああ 今日は ありがとう お陰で落ち着いた」


ゆりは、それを聞いて「うん」と明るく頷いた

それがとても綺麗でまるで光に包まれているみたいに見えた

ゆり 「レオなら大丈夫だからこれからもがんばってね♪」

レオ 「ああ」

ゆり 「じゃね」

と言ってゆりが帰って行く




さてと

俺がこれからやることが決まった

俺は、これから病気のことをもっと勉強して俺が受け持った魂が少しでも安らかに 落ち着いて死ねるように考える


不思議とそれが出来るような気がした

ゆりが ″大丈夫 ″って言ってくれたからきっと俺は、大丈夫なんだって思えた





【2年後 4月3日】


あれから俺は、病気のことを必死で勉強し何度か仕事をした

今では段々と慣れてきた

たまに心が折れそうになったがいつもゆりが支えてくれた


たまにゆりが他の人と話してるのを見て少し妬けるがそれは俺の我が儘だろう


今俺は、特に焦る訳でもなく自分のペースで仕事が出来 ゆりの他にも色々話せる人も出来て割と落ち着いて暮らせている

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