夢で逢えたなら~後宮秘談~
第3章 結ばれる
この時、百花はひそかに誓った。
たとえ王命を拒めないにしても、絶対に卑劣な男の思いどおりにはならない。身体は差し出しても、絶対に心までは渡さない。
髪をひと房だけ切り取ったのは彼女なりの決意の証でもあった。
見ているが良い。権力や国王という立場だけで女を玩具(おもちや)のように思いのままにできると思ったら、大間違いだということを知るが良い。
私は屈したりしない。力で身体だけは欲しいままにされようと、夢は諦めない。
いつか、あの男に後悔させてやる。こんな可愛げのない女なんて後宮に入れるのではなかった、手を付けるのではなかったと思い知らせてやる。
たとえ王命を拒めないにしても、絶対に卑劣な男の思いどおりにはならない。身体は差し出しても、絶対に心までは渡さない。
髪をひと房だけ切り取ったのは彼女なりの決意の証でもあった。
見ているが良い。権力や国王という立場だけで女を玩具(おもちや)のように思いのままにできると思ったら、大間違いだということを知るが良い。
私は屈したりしない。力で身体だけは欲しいままにされようと、夢は諦めない。
いつか、あの男に後悔させてやる。こんな可愛げのない女なんて後宮に入れるのではなかった、手を付けるのではなかったと思い知らせてやる。