『夢で逢えたなら～後宮秘談～』第6章「鷺草～真実の愛～」　377ページ

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夢で逢えたなら～後宮秘談～

第6章鷺草～真実の愛～

　こうした夢で見た話や眠るまでのひとときで考えた話は既に幾つも小説化してきました。もっとも、ベースはあくまでもぼんやりとした輪郭的なものだけなので、それを具体的に肉付けしてゆくのが〝小説化〟という作業の段階で行われるわけです。
　いかがでしたでしょうか？
　キャリアを目指しているのに、王さまに見初められて、ひたすら熱烈な求愛攻撃を受けることになってしまった女の子、何とか、そのコを振り向かせようと躍起になってしまう王さま。どちらもまだ発展途上の青少年、素直になり切れない意地っ張りなのはどちらも同じで、結局、二人は互いが自分にとって、どれだけ大切な存在なのかを最後に知ることになります。
　どうぞ、今は昔、はるかな外つ国で繰り広げられた恋愛物語をご覧下さいませ。
東恵実拝
二〇一〇年十一月十五日