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夢で逢えたなら~後宮秘談~

第3章 結ばれる

 一夜明けた翌朝、愼百花は無事、国王との初夜を終えた。百花はこれにより、特別尚宮の地位を与えられる。
 ちなみに少し説明しておくと、特別尚宮というのは、一般の尚宮、つまり崔尚宮のような女官を統率・監督する管理職としての尚宮とは全く立場を異にする。
 通常、王の寵愛を受けた女官は国王よりしかるべき位階を賜り、正式な側室として認められる。そうなれば、宮を一つ与えられ、そこで独立して過ごすことになる。

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