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夢で逢えたなら~後宮秘談~

第3章 結ばれる

 止めるどころか、あの様子では大殿中の廊下を本当に磨くつもりに違いないと、内官が顔色を変えて監察尚宮のところにまで知らせてきたのだ。
 監察尚宮の陳情は続いた。
 百花の行いは、それだけにはとどまらなかった。掃除をする前は、大量の洗濯物を抱えて井戸端で鼻歌を歌いながら洗濯をしていた。つまり、百花は王の夜伽を務める前と全く変わらない生活を送っているということになる。

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