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夢で逢えたなら~後宮秘談~

第4章 愛撫

   愛撫

 王の反撃が始まった。同じ日の夜、百花はいつものように大殿の寝所に伺候した。
 寝所に召されるのは三回めだが、この日の王はどこかこれまでと違っていた。人が違ったような乱暴さで百花の身体を荒々しく貫き、まるで魚を引っ繰り返すように褥にうつ伏せにしたかと思うと、背後から覆い被さってくる。
 うつ伏せになれと命じられた時、百花は烈しく首を振った。

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