テキストサイズ

夢で逢えたなら~後宮秘談~

第6章 鷺草~真実の愛~

「大丈夫、昌淑に迷惑はかけないから」
 百花はたった一人の友に微笑みかけた。
「人間はどんなときだって、譲れないものがあるでしょう。昌淑、私にもしものことがあっても、哀しまないで。勝手なことをするのを許して」
 王命に真っ向から逆らうのだ。この身がどうなるかは判らず、最悪の場合、処刑されても文句は言えない。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ