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甘すぎて気絶

第8章 スーパーヤギヌマ



作業着のお兄さんは一瞬ポカンとした表情をして、
それからぶんぶん首を振った

「いや、悪いっす!!」

あんまりにも必死に断るので
ちょっと可愛く思えてしまったあたし

「どうせ一人暮らしで寂しい食卓だし
一緒に食べてくれる人がいたら嬉しいなぁ〜」

チラリ、とお兄さんの方を見ながら
わざと意地悪く言うと

じゃあ、お言葉に甘えて、と
俯きながらオーケーしてくれた

「あたし、もうすぐバイトあがるので
お店の外で少し待っててもらえますか?」

「うす。
あ、じゃあこれも」

そう言ってお会計に追加したのは
レジ脇にあったクリームがサンドされたビスケット

へぇ、こう言うの好きなんだ
ただレジをしていた時とは印象が違って見えちゃう

ニヤニヤを堪えながらお会計をして
担当のレジを閉める作業にうつった。


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