甘すぎて気絶
第8章 スーパーヤギヌマ
今日もまた特売日。
お兄さんとの暗黙の約束の日。
ウキウキと心が躍る自分がいることに
日に日に見て見ぬ振りができなくなってきている
わかってる。
もうほんとは、お兄さんがあたしの中で
特別な存在になっていること。
でもいろんなタイミングをのがして
ここまできてしまった。
この心地良い関係を崩したくないな。
休憩時間に今日の晩御飯の食材を買う。
今日はタンドリーチキンに挑戦してみようかな。
鶏肉と、カレー粉、牛乳もカゴに入れて
あとは何が必要だったかな、と
レシピアプリを開く。
お兄さんに料理を振る舞うようになって
あたしのレパートリーもすごく増えた
料理の腕も上がって得意分野になりつつある。
お兄さんに出会う前はカップ麺の日だってあったのに。
人のこと言えないなぁ、と思わず笑ってしまう。