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甘すぎて気絶

第8章 スーパーヤギヌマ



家に入るとさっきのはなんでもなかったように
いそいそと靴を脱いでリビングでくつろぎだすお兄さん

「今日はタンドリーチキンだって聞いて
ダッシュで帰ってきた。」

つまり早くご飯の支度をしろと…


なんだか拍子抜け。

料理をするようになってから買った
お気に入りのエプロンを身に着けて
ヨーグルトとカレー粉、それから普段使わないようなスパイスと
混ぜて漬けておいた鶏肉をフライパンで炒める。


熱したフライパンにオリーブオイルをひいて
鶏肉が焦げないように何度もひっくり返す。


それにしても健太が来るなんて
ほんとにびっくりしたなぁ

お兄さんの登場も。

息切らしてたし相当走ってきたのかな
ってかどんだけタンドリーチキン楽しみだったの

ふふっと思わず笑みがこぼれてしまう

”お引き取りネガイマス” なんて
絶対現場仕事じゃいわないセリフじゃん
やけにカタコトだったなぁ

…。
あれ?ちょっと待って
お兄さんあの時

”及川さんは今は俺のことが好きなんで”

って。
え、言った!?
言ったよね!?!?!?!

えぇ!?なんで!?
あたしの気持ちバレバレ!?


「えーーーーっ!?!?」


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