甘すぎて気絶
第6章 オオカミさんとウサギちゃん
「ぎゃ!こっちみた!」
相変わらずうるさい柚葉を放って書類に集中する
今日こそは残業なしで帰りたいな
必死でキーボードを叩き書類の訂正を進めるけれど一向に進まない
「はぁ‥‥」
ちらっと時計を確認すると
作業開始から2時間も経ってる‥
もうすぐ終業時間だけれど
作業はやっと半分終わったところで。
だめだぁ、ちょっと休憩!
うーんと大きく伸びをして
他の社員にコーヒーを飲むかと声を掛けながら給湯室に向かう
この時間にコーヒーを飲むイコール残業ということになるわけで
みんな仕事を終えて身支度を始めていたので答えは揃ってノーだった
今日も残業はあたしだけだ
はわー、泣きたい