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甘すぎて気絶

第6章 オオカミさんとウサギちゃん




泣きすぎ、と笑われたけれどあたしの涙は止まらなくて先輩のスーツに鼻水をつけて怒られた

ふいにお互い無言になったかと思うと


「真琴」


小さく名前を呼ばれて先輩の唇がゆっくりとおでこに落ちてきた


ちゅ、


小さくリップ音がして先輩が離れたけれど恥ずかしくて顔を上げられない


きっとあたし真っ赤だ‥!


ちゅ‥、ちゅ、


先輩の唇はあたしを伺うように、おでこ、まぶた、鼻、頬にキスを落とす


先輩の指が唇をなぞったとき、あたしはゆっくり目を閉じた



ただ重なるだけのキスから啄むようなキスへ、そして舌が絡む大人のキスに変わる


ちゅ、ちゅ‥


「ん、んっ‥」


自然と息が上がりだらしなく口があいてしまう
もっともっととせがむと腰を支えられてキスが深くなる


ちゅぱ、と濡れた音と共に唇が離れた頃には足腰の力が抜けて先輩にしがみつかないと立っていられなくなってしまった



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