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黄色い恋 ~kazunari ninomiya~

第8章 ケンカ





麗「あー!もう知らん!!」


好きにしろって言われたんだから!

好きにするわ!


あたしがプンすかと怒っていると、

「ねぇ」

麗「ほぇ?」

誰かが後ろから声をかけてきた。


「馬鹿みたいな声出してんじゃないわよ」
うわ
どっかで聞いたセリフー…。

しかも今一番聞きたくないやつの。


麗「あ、の」


てゆうかこの人はなに?

あたしの後ろにはセミロングの髪の女子を筆頭に数人の女子がこちらを…、

睨んでんのか…?

てか、なんで?

初対面に対する態度ですか?


今、絶好調にイライラしてるあたしはもうこの状況さえも頭にくる。


何?

何が言いたい。
何がしたい。
あたしになんっの用だぁー!!

絶対悪いことしか起きない。

この呼び出し(って言うのかなんなのか知らんが)がいいことの訳がない。

麗「なん!です!かぁっ!!」

そっちがその気ならやってやるわよ。

あたしはねぇ、あんたらみたいに群がってなきゃ何も出来ないような弱虫とは違うのよ。

なめないで頂きたいわ!


「やだぁ、何?こんな下品な子が二宮君の周りを付きまとってるのぉ?」

……あぁ

そういうことか。

なんだ。

これね。


麗「あー、貴女達あの二宮のファン達か」
小馬鹿にしたようにわざとらしい上から目線でこの子たちを見下す。


「なっ!ファンとかやめて頂けます?!あたしたちは!二宮君のガールフレンドよ!」

は?

こいつらイッチャッテんな。


麗「何って?(笑)ガールフレンド?(笑)あぁ、まぁそうか。フラれたりしたり、まわりの『ファン』たちからいじめられるのが怖かったら『ガールフレンド』が一番最適な言葉かもね(笑)おまけに二宮にも彼女出来なくていいしね(笑)あったまいぃ~~(笑)」


こんな子たちはどーでもいいの。

ただあたしは今むかついてるから。


今のあたしにケンカ売ったのが間違いね!

「なによっ!あんたいい加減にしなさいよ!」

リーダーみたいに女子の先頭に立つ女子が顔を赤くさせてご立腹。


そんなこと知らんがな。

どーでもいいがな。

あたしはとにかくめんどくさいの。


あんたらが。




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