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黄色い恋 ~kazunari ninomiya~

第4章 名前




和「……そうだけど?二宮って呼び捨てむかつく」


は?

なにそれ、知らないし。


麗「じゃあ、二宮君?」

和「やだ」

こいつっ!


麗「じゃあなんて呼べばいいわけ?!二宮さん?!二宮様?!」

ほんっと、とことんむかつくわ!

和「名前」

は?

和「名前で呼んで?」

……何って?

麗「……や、名前…って、あたし、あんたの名前知らない…」

和「和也、二宮和也だよ」


和也…?


麗「やっ、やだよ!呼ばない!」


なんか…、照れるし///

和「俺の言うこと聞くんだろ?」

ひっ!

あの死んだ目ぇしやがって!

こぇぇぇぇぇよぉぉぉぉぉ!


麗「かっ…かず…な、」

和「ちょい待ち!」

あたしが勇気を振り絞って呼ぼうとしたのに、こいつ止めやがった…!


麗「なんなのよ!」

和「それいい!」

は?

何が?

和「『かず』!それいいな!お前『かず』って呼べ!」

……

麗「やだ」

当たり前じゃん!

言えるわけない!

男の子を名前で呼ぶのすら恥ずかしいのにあだ名なんて無理!

和「……チッ…………」

きゃぁーーー!

また、キレてるわーーーー!

でも、ここで怯んでちゃいけない。

麗「だっだいたい!あんたこそあたしの名前…」

和「麗菜」

一瞬、訳がわかんなくなった。

麗「…………え?」

和「麗菜、だろ?」

…………うそ、なんでしってんの?

まさか知ってるなんて思わなくて予想外の出来事にあたしは止まる。


和「『かず』だぞ、わかったな?」

こいつはそれだけ言うとまた、あたしの手を引いて歩き出した。




あたし…………なんでこんな……………………、




アツクナッテンノ?///







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