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飴と鞭の使い方

第6章 快楽

熱い。
ぼんやりと最初にそう思った。
そして次に圧迫感が襲ってきた。

「!!!」
意識覚醒。

「大丈夫。大丈夫だから」

大きな掌に両頬を挟まれ、雪那と目が合う。

「今の状況分かる?」

フルフルと首を振る。
現実逃避に近いかもしれない。

「お前の肛門に俺の亀頭部分が刺さってる」

「嘘…」

本当だと言わんばかりに腰を進める。

ミリミリ…

摩擦と異物感が増した。
「んぁ…ぃったい」
顔を苦痛で歪めながら解放を求めて上へずり上がる。

が…

しっかりと骨盤を押さえられそれは許されなかった。


「痛っい…抜いて」
「お前が先に力抜け。そうすれば楽になるから」
「む無…理…ぃた…」

何かにすがるようにもがく。

「深呼吸しろ。忘れたか?」

スー、ハー、スー、ハー。と2回程深呼吸をした。
少し落ち着いた気がする。


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