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飴と鞭の使い方

第7章 選択

雪那は黙って部屋から出て行った。

しかし、すぐに戻って来た。

「瑠架は、こっちとこっちどっちの方が好み?」

どうやら何か持ってきたらしい…

「…見えないんだけど」
「じゃあ、右と左だったら?」

だから状況が変わらないんだから答えられるか!
と反論したいところだが、どちらか言うまではこの押し問答は続くだろうと思った。

「…ひだ…」
りと言いかける瞬間にスルッと目隠しが外された。

目が光に慣れるまでの少しの間が平和だったことに気付く。


今日初めて見た物

それは数日前、ご丁寧に説明された大人の玩具と呼ばれるモノだった。

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