ホストに恋
第29章 29
「拓哉…っ」
「母さんっ!!」
配達から帰ってくると店で倒れ込んでいる母親がいた
救急車を呼び病院に運ばれた
「先生!!母さんわ!!」
「残念ですが……今日が山かと…ご親族呼んでおいてください」
膝から倒れ込む拓哉を翔太が支える
病室に横たわる母親
「母さん…」
「拓哉…あまり泣いちゃダメよ…」
「母さん…っ」
信哉も慌てて入ってきた
「母さん!!母さんどうしたの!?」
「信哉…拓哉と翔太くんの言うこと聞いてね。母さん…ずっと見守ってるからね。」
「母さん!?何言ってるんだよ!!三者懇談あるんだよ明日!!来てくれるよな!!俺…母さんと将来の話しとかゆっくりしたいんだよ。」
「信哉…あなたわ強い子だから大丈夫!!母さんの誇りだわ。最高の息子たちだった。母さん幸せだったわよ。ありがと」
それから眠るように息を引き取った。
葬式が終わり…母さんの遺品を片付ける
通帳が2つ…
拓哉と信哉の名前があった。
生まれた時から毎月欠かすことなく貯めていたのだろう…相当額の金が積まれていた
「母さん……」
拓哉の顔わ腫れ上がっていた…なきつづけたせいだ
「兄貴……大丈夫かよ…」
「ん…」
その夜拓哉わ倒れた
2日間まるまる眠った
「翔太…俺…夢みた…母さんが父さんと笑ってたよ」
「そうか…無事におやっさんのとこに着いたんだな。」
「翔太……翔太わ俺から離れたりしないで…」
「わかったよ…離れねーし離れらんねーから」
2ヶ月がすぎ…
やっと落ち着いた池田家
そして信哉の大学試験当日
「しっかりな!!」
「はい!!」
拓哉わ、御守りを渡す
「頑張れよ!!」
「行ってきます!!」
信哉のバックにわ母親の位牌が入っていた
…母さん…力をくれ