ホストに恋
第30章 30
…ピンポーン
「はぁい。」
「俺~」
「勇作、今開けるね」
ガチャ
「太一」
いきなり抱きしめられる
「昨日こなかったぢゃん、なんかあった?」
「由佳が具合い悪いみたいで。」
「そっか、んで大丈夫か?」
「まだ起きてこないんだ。」
「医者行けよ…」
…コンコン
「由佳…具合どう?病院行く?」
ガチャ、ドアが開く
「おはょ…大丈夫だから。」
ガチャ、それだけ言ってドアを閉めた
「昨日から元気ないんだ…休んだことない塾も休んだみたいで。」
「ふうん…なぁちょっといいか、」
瀬戸が由佳の部屋にいきなり入って行った
「由佳!!入るぞ!!」
「瀬戸さん!!」
「太一が心配してるなんかあった?」
「……あの」
「ん?」
「瀬戸さんわ…お兄ちゃん好きになった時…その……どうやって…」
「へぇ…由佳、恋したか!!」
「ち…ち…違います!!」
首を振る由佳…
「ホストクラブにダチと行った時、太一が席に着いたんだ、太一が俺にビールこぼして、すげー謝って、真っ赤な顔して一生懸命拭いてさ…しまいにわ脱いでくださいとか、うけたょ…あれからだな毎日通い始めたの。からかうつもりだったけど、いつか太一に惚れてるって気づいた」
「告白したんですか?」
「もちろん、黙ってられない性格で!!」
「瀬戸さんらしい」
「アフターに誘ったけど、なかなか言えなくて、そんで家に誘ったの、そこで…抱いた」
「……」
「黙ってるだけぢゃ…ダメだ!!行動に移して気持ちをまず伝えないとさ、」
「はい……」
「んで、どんな相手なの?まさか、先生とか?…」
「違います!!!同級生です…」
真っ赤になる由佳…