ホストに恋
第17章 17
退社時間になり、拓哉わ一目散に会社を後にした。
近くのケーキ屋に寄り、プリンを3つ買う。
会計の時…反対側の道路に瀬戸がいるのがケーキ屋の鏡に映った。
瀬戸の奴…
このまま病院行ったら怪しまれるかも…
拓哉わプリンをあと6個買って、病院に入った。
瀬戸がついてきている。
拓哉わ、ナースステーションに顔を出し、「お世話になりました。これみなさんで。」
しばらく看護士さんと話しているうちに瀬戸の姿が消えていた。
瀬戸side
どこかと思えば病院か、診察の日か?
病院に入る拓哉の後を、少し間をおき入る。
拓哉が看護士にプリンを渡して頭を下げていた。
なんだよ。挨拶しに来ただけかよ…
…携帯が鳴る
太一だ
…「はい」
「勇作…今日わ、来ないの?」
寂しそうな太一の声に…瀬戸が携帯を持ったまま病院を出て店に向かった
「ごめんな、今向かってるから、」
…しかし、翔太って
…コンコン
「はい」
「翔太!!」
「タクヤ!!」
「ほら、プリン。ガキみてぇw」
「うっせ。好きなんだよ。」
「お姉さんわ?」
「さっき帰った。」
「そか。3つ買ってきたのによ」
「俺が全部頂く」
「だぁめ。」
拓哉が取り上げた
「なんだよ。返せよ俺のプリン。」
翔太の顔が可愛い……って…俺…どうした…!?
「隙あり!!」
翔太に奪われた…
「仕方ねぇな、早く食えよ。」
「うん!!頂きます」
…こいつ笑顔…半端ねぇな。営業スマイルってヤツか…
「ごちそうさま」
「一個残ってるぞ」
「それわタクヤの分。食えよ。」
「食えよって、俺が買って来たんですけど…」
「確かに…」
翔太がスプーンを渡す。
拓哉が食べ始めると…翔太がジーッと見てる…
「んなに、みんなよ…恥ずかしいだろ。」
翔太が口を開けて拓哉を見てる…
「ったく、しょうがないな…」
タクヤの口にプリンを入れた瞬間…腕を掴まれ…キスされる
「ん…!!…!?」
翔太に入れたプリンを拓哉の口に入れ替えた。
…ゴクン
プリンを飲みこんだ
「っ…ん…なにすん…だ…」
「タクヤ…」
再び唇が重なった