ホストに恋
第20章 20
タクヤ…何があった
タクヤ、タクヤ
タクヤ…
狭い。路地を入っていく…
うずくまるタクヤを見つけた…
髪わ乱れ…シャツわ淫らに破かれ…ボタンもついてない……
最悪な事態だと、直感した瑠衣……
「…た…くや」
ビクッと声に反応する
「…タクヤ」
「見ないで……」
震えて泣いている拓哉
「タクヤ…家くるか」
そっと拓哉に触れると、ブルッと震えている
「誰が…こんなこと……」
タクシーを止め自宅マンションに連れてく
「入れよ…」
「翔太、おかえり」
「アネキ…わりぃ…風呂沸かして、あったかい飲みもん作って…」
「う…うん、わかった…」
「タクヤ…大丈夫か」
ソファーに座らせ、背中をさすってやる。
拓哉が瑠衣の肩に頭を乗せた…
ただ撫でてやるしかできなかった
「風呂…入れ。タクヤ…」
頭を横に振る拓哉
「なら、ココア飲めよ」
手に取る拓哉
まだ震えていた
「アネキ…しばらく…タクヤ、ここに置いていいか…」
「うん、そのほうがいいよ」
拓哉を自分の部屋に連れてく
ベッドに座らせた
「…翔太…さむい」
「…熱あんのかな、少し横なれ」
額を触る。
熱い!!すぐに体温計で計る
38度…!!
「アネキ…!!」