ホストに恋
第20章 20
「ん…っ」
「タクヤ…大丈夫か」
「…翔太…オレ」
「大丈夫だ、俺がそばにいるから。」
…瀬戸の家に行って…広いなって思って、部屋に行って、マサミのこと聞いてもらって……瀬戸が…抱きしめて…………
「ワァァァ!!」
いきなり悲鳴をあげる…
必死に抱きしめる瑠衣。
「タクヤ!!…タクヤ!!落ち着け!!…タクヤ…」
「…翔太……オレ…オレ……」
「言わなくて…いい」
…タクヤ
「……翔太」
「なんか飲むか?」
立ち上がろうとする瑠衣の服を掴んで離さない…
「タクヤ…」
「いか…ないで」
「わかった」
…携帯を取り出し
「瑠衣です、しばらく休みます。」
…
「タクヤ。一緒にいような、」
「シャワー…したい……オレ、汚いから」
「うん…してこい、待っててやる」
シャワー室に連れていき、脱衣場で待つ
「…くっ…っ…ん」
泣いてる拓哉…
握り拳で待つ瑠衣
…クソ…誰が、誰が拓哉を…あんな目に…
「…翔太…」
拓哉が呼んだ
「どうした?」
「何も、聞かないんだな、」
「……あぁ、話してくれるか?」
「………」
「無理すんな、」
「………」
…拓哉がずぶ濡れで出てきた
タオルで拭いてやる
目が充血している。
首にわ、痛々しいキスマークが付いていた
…クソ…
部屋に戻ると拓哉がゆっくりと話し出す
「…瀬戸に…無理やり……」
バッシャーン…瑠衣がグラスを落とす
「…な…に…?」
「瀬戸に…やられた……」
「…タクヤ。」
泣き崩れる拓哉
…
瀬戸の野郎
許さねー
拓哉を抱きしめる
ずっとずっと、朝まで抱きしめていた
瑠衣の腕の中で眠る拓哉…
そっとキスをする。