無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「もしもし、池田です、しばらく休ませてください」

会社に電話をする

「ﾀｸﾔ…飯くうか？」
「いらない。」

「アネキの味噌汁うまいぞ!!」

「…食うかな」

「よし!!」

テーブルにすわり瑠衣の姉さんがご飯の用意をしてくれた

「いただきます」

味噌汁を飲む

「美味い…めちゃくちゃ美味い…」

「だろ？飯も食え」

「うん。」


「ごちそうさまでした。おいしかったです」

「ありがとう」

瑠衣の姉さんが笑顔で答える

片付けを手伝う

「あら、いいのに…」

「いえ、ごちそうになったのに、これくらいさせてください」

「ありがとう。拓哉くんわ優しいのね…翔太とわ大違い…」

「うるせ」

瑠衣が後ろでぼやく

「拓哉くんわ、よく手伝いしてたでしょ」
「はい、小さい酒屋を両親がしていて、食事作ったりしてたので」

「そうなんだ、酒屋さんしてるんだ!!ご両親健在なんだね、」

「はい、うるさいですけど、」

「お姉さんたちのご両親わ、」

「…うん、亡くなったの」

「、あっ、すみません。」

「いいのよ。」

「さて、洗濯しなきゃ!!あんたたちもどこか行ったら!!家にいてもやることないでしょ」

お姉さんが脱衣所に歩いて…いく

「翔太……お姉さん…足…」

「あぁ…義足なんだ ……」

「…そか」

「交通事故で…だから仕事もできないんだ…」

「……」

「なぁﾀｸﾔ!!買いもんにでも行くか」

「はぁ？」

「デートだデート」

「やめとく…」

「いいから行こうぜ!!」

無理やり着替えさせられる

「アネキ!!出かけてくる!!」

「行ってらっしゃい」

地下駐車場に降り、赤いスポーツカーに乗る瑠衣

「乗れよ。」

乗り込むと、走り出す

「どこ行くんだよ」

「ｵﾚのお気にの場所…」

着いたのわ、海。

「ｵﾚが産まれたとこ…」

車を降り

砂浜を歩く

…風が優しくてほんのり甘くて、気持ちが溶けそうだった