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エンドレス

第32章 ラストナイト

「仕事も探さなくちゃならないから、なかなか会えなくなるよ・・」

「そっか・・」

「こうしてくみネェと一緒にお風呂に入るのもしばらくおあずけかな・・」

「かおちゃん・・」

「今夜はずっと一緒にいてね・・」

「うん・・」

会話はそこまでだった。
バスタブに浸かったまま唇を重ねた。

薫の頬に涙がこぼれていた。

キスをしながら、そっと親指で涙をぬぐってあげた。
自分も泣きそうなのをぐっとこらえて、唇を重ねた。

薫の身体を抱きしめて、何度も何度も唇を重ねた。

愛くるしい薫の唇を優しく包み込むように、愛しみを込めてキスをした。

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