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愛の嵐

第45章 炬燭×囚擒=寵遇

腰にタオルを巻いて頭を拭きながら出てきた

櫻「はぁ~サッパリした」
大「はい、水」
櫻「ん、ありがと」

放られたミネラルウォーターをキャッチして喉を潤した

大「サンドイッチあるよ」
櫻「食べるからちょっと待って」

バッグを漁り新品の下着を取り出した

大「もう服着るの?」
櫻「ずっと裸でいろと?」
大「それいいね♪」
櫻「良くないわ!」

下着を取り出した袋を投げつけた
カラカラと笑いながら袋をゴミ箱に押し込んだ
 
大「翔くん・・・あのさ」

何が言いたいのか察した櫻井はニッコリと笑った
一瞬見惚れたが、言葉を続けようと口を開く

大「俺と・っんぐ」

手で口を覆って言葉を止めた
その手からは風呂上がりの匂いが鼻を擽った

櫻「会う度に誘ってくれるの嬉しいけど」

けど?っと、聞き返えせない変わりに首を横に倒す

櫻「まだ探してる途中だからね。一緒には行けないよ」

口を塞ぐ手を掴み剥がして向き直った

大「またフラれちゃったよ。でも、探してるって誰を?」
櫻「ん~・・・俺の心を動かしてくれる人」

大野さん以上に・・・とは言葉にしなかった
期待させるのは好きじゃない

大「それは俺じゃないの?」
櫻「大野さんかもしれないし、そうじゃないかもしれない。まだ確証がもてないからね」

狡いし姑息だな
そう自嘲ぎみに笑うと、大野は満足げに笑みを漏らした

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