テキストサイズ

愛の嵐

第45章 炬燭×囚擒=寵遇

大「じゃあ、まだ望みはあるね」
櫻「へ?」

予想外の答えにマヌケな返事をしていた
嫌われるまではないものの
呆れられて溜め息の一つも貰うもんだと思ったのに

櫻「品定めしてるんだよ?怒らないの?」
大「ん~そうだねぇ。いい気はしないけど、ハッキリと正直に言われると逆に気持ちいいかな」

笑顔を見せながら櫻井の頭を撫でた
櫻井の相手の中で唯一の年上である大野
甘えられない櫻井を甘やかしていた

大「そうだなぁ、あと2・3年の間に決めて俺の所に来てくれたら嬉しいかな」
櫻「あっ・・・」

後頭部に回された腕に引き寄せられて大野の腕の中に包み込まれた
こういう包容力に絆されそうになる

櫻「そう遠くない頃には決めますよ」
大「そう!良かった」
櫻「誰に決めても恨まないで下さいよ」
大「それはその時の気持ち次第かな」

笑う大野の振動で櫻井の身体も揺れる
それを心地良く感じながら身を預け暫しの抱擁を楽しんだ
その後、二人でご飯を食べながら休憩をする

大「今日はまだ終わりじゃないからね」
櫻「勿論ですよ。こんなんでヘバる年じゃないでしょ」
大「足腰立たなくなって泣き入れても許さないからね」
櫻「そっくりそのまま返しますよ」

ベッドで戯れながら互いに負けず嫌いな発言を口にしながら笑った

日が傾いてオレンジ色の光が差す頃には疲れ果てて眠りに就いていた

ストーリーメニュー

TOPTOPへ