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愛の嵐

第7章 遠方の嵐

《櫻井side》
気付けば隣でニノが寝てる
ガバッと起き上がり慌てて手元にスマホを取り戻す
着信はもちろん雅紀

櫻「夢じゃなかったんだ」

切られた!
しかもニノに切られた!
誤解されたよな?
ニノ何か言ってたから声が聞こえてただろうし

櫻「掛け直さないと!」

~♪~♪~♪~♪
出てくれ!頼む!

相「はい。何ですか?」

あ・・・怒ってる

相「俺に松潤の事言っておきながら、自分はニノと寝るんだ。よく分かったよ」
櫻「ちょ、待ってよ。何もないから。気付いたら隣で寝てたんだって!」
相「隣でね・・・俺バカだから、もう分かんないよ」
櫻「雅紀!お願いだから、ちゃんと聞いて」
相「聞いてるよ、隣で寝たんでしょ?何かしたとか・・・あっても何ももう言えないよ」
櫻「何かある訳がないだろ!」
ニ「あったよ!覚えてないの?」

そうニノが発した瞬間、電話は切れた
掛け直しても取ってくれる事はなかった

櫻「ニノ!何言ってんだよ。何もなかっただろ!」
ニ「ちゃんとキスしたし、ほら」

自分の姿に愕然とする
何で裸なんだ?
いや、出した開放感がない!

櫻「嘘つくなよ。自分の体の事くらい分かる。だから、キス以外は何もしてない」
ニ「やっぱりバレるか。でも相葉さんはダメかもね」
櫻「何でそんな事したんだ?」
ニ「そんなの好きだからに決まってる」
櫻「ごめん、雅紀以外無理だから」
ニ「分かってた。けど幸せそうなのが悔しくて切なかったんだ」
櫻「だからって・・・こんな雅紀を傷つける事・・・」

言葉が出なかった
今一人でどれだけ辛いのか思うだけで苦しくなる
今すぐ帰りたい
もう帰らせてくれ、頼むから

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