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愛の嵐

第7章 遠方の嵐

櫻「ねぇ、何で逃げだの?」
相「分かんないんだ。でも逃げたくて仕方なかった」
櫻「何から逃げてたの?」
相「ん~、翔ちゃんじゃないかな?」

えっ・・・俺自身から逃げてたの?
かなりショックなんですけど
涙引いちゃったよ?

相「翔ちゃんの事が好き過ぎて怖くなったんだ。そしたら何でか逃げたくなった。ニノの一件でヤキモチ妬いて暴れそうにもなったし」

何でもないようにカラカラ笑う
好き過ぎて・・か
俺の怖さも同じだったのかな

相「ここに来て良かったと思うよ。自分を見つめ直せたから。それに翔ちゃんへの気持ちも再確認出来た」
櫻「再確認?」
相「うん。潤と遊んでると、必ず一瞬『翔ちゃんとだったら』って思っていたんだ」

あの笑顔も俺とだったらって思って?
そんな嬉しい事思ってくれてたの?
それなのに俺は・・・

櫻「ごめんね。俺勘違いして嫉妬しまくってたよ」
相「それは仕方ないかもね。仲良くなったからなぁ、潤と」

ニヤリと笑いながら俺を見やる
あ・・それやめろ
今すぐ押し倒してしまう

櫻「俺にヤキモチ妬かせたいの?」
相「もう妬いてるくせに~」
櫻「そうだけどさ、あんまりハラハラさせないでよ!」
相「妬いてくれるって事はそれだけ好きだって言ってくれてるみたいで嬉しいよ」

無意識に雅紀を抱き締めていた
やっぱり雅紀じゃないとダメなんだ!

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