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愛の嵐

第7章 遠方の嵐

松「起きろ!着いたぞ」
相「んあ?着いた?・・・日本に着いたの!?」
松「他に何処に着くんだよ!」
相「ほんとに寝たら着いてたよ!」

熟睡してた
自分でもビックリだし
スマホの電源を入れると直ぐにメールが入って来る

松「翔くんからメール?」
相「うん♪」
松「はぁ、その顔凹むわ」

どんな顔してるんだろ?
飛行機を降りてロビーに出る
そこには帽子にサングラスの愛しい人の姿があった
小走りで近寄ると口元が綻んでいる

櫻「おかえり、雅紀!」
相「翔ちゃん、ただいま!」

どこも触れる事なく言葉だけを交わす
家に着くまで我慢!

松「んじゃまたな、雅紀!翔くん」

後ろから声が掛けられ振り向く

相「うん!またね、潤。気をつけて~」
櫻「またな~!さて、俺らも帰ろうか」
相「帰ろ!今すぐ帰ろう♪」

翔ちゃんが俺の頭を撫でてくれた
俺達の家までもう少し
車の中で繋がれた手から焦りが伝わる
堅く握られた手を唇に寄せキスをした
煽って・・煽って・・その先を期待して身体が熱くなる
家までの道のりが遠く感じたのは俺の方かもしれない

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