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愛の嵐

第8章 霧中の嵐

《大野side》
いい加減にしてくれ
もう雅紀くんに心配かけたくない
そう思いながらも、夢の中の俺は膝枕で微笑み合っている

相「やっと会えたね」
大「なかなか時間がとれなくて。それに・・・」
相「それに?」
大「縁談の話が・・・」
相「また・・・」

あ、見た事のある顔してる
さっき見た心配顔なんだけど、こっちは儚い方かな

大「断っているんだけど、なかなかしつこいんだよ」
相「実は俺にも縁談の話が来て」
大「知ってるよ。しかも断れない家からだろう?」
相「家柄が格上なだけに断らせてもらえない」
大「そうみたいだな。俺もどうしていいかわからない」

結末は縁談が断り切れなくて別れるで正解なのか?
苦しいなぁ

相「嫌だ!」
大「は?嫌って断れないだろ?」
相「それでも嫌なんだ!一緒にいたい人は決まってるのに・・」
大「俺だってそうだ!」

そう言って強く抱き締める
許されない想いだけど譲れないんだ
変わりなんていない
貴方しかいらない、貴方じゃなければ・・
そんな想いが痛い程伝わってきた

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