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愛の嵐

第8章 霧中の嵐

何事もなかったように過ごす
敢えてどっちからも夢の話はしなかった
まさか俺も夢見たなんて言えない
ただでさえ悩んでるのに
俺が原因で増やしたくないから

相「明日の休みはゆっくりしようか」
大「別に大丈夫だよ?行きたい所があるなら行こうよ」
相「俺は智くんが心配だから遊びには今度行こう!」
大「雅紀くんがそれでいいなら。何だか悪いね」
相「いいよ~!俺は智くんと一緒ならそれでいいから♪」

珍しく照れてる
智くんってこんな感じだったかな?
小さな雰囲気の違いが気になる

大「今から少し絵を描いてもいいかな?」
相「いいけど体調は大丈夫なの?」
大「今は気分いいよ!話したからかな?」
相「ならいいんだけど。無理はしないでね?」
大「うん、わかった!ご飯になったら呼んでね~」

思ったより軽い足取り
後ろ姿にホッとした
俺は飲みかけのコーヒーを片付け、新たにコーヒーをいれる
一つを智くんに、もう一つは俺が調べながら飲むもの
一人残ったリビングでタブレット片手に調べる

見つかりますように
心のどこかで祈るような気持ちになっていた

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