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愛の嵐

第10章 番外編~失恋×間違い=正解~

俺は和と並んで歩いている
何を言ったらいいんだ?
いつ言ったらいいんだ?
どこで言ったらいいんだ?
グルグル頭の中を回る

二「智くん、どこに行くの?」
大「どこでもいいんだ」
二「は?用事があったんじゃないの?」
大「和に用事があったんだ」
二「ど~ゆ~事?」

今なんだよな?
今言わないでいつ言うんだ!
頑張れ、俺!

大「好きだ!」
二「え?」
大「俺は・・大野智は二宮和也が好きです」

言った!
偉いぞ、俺!

二「嘘・・・本当に?」
大「嘘でこんな事言わない!本気なんだ」

言葉を失い目を丸くしている
みるみる赤くなっていく和を観察してしまう

二「お、俺も・・・」
大「え?何?ごめん、聞こえなかった」

真っ直ぐに見詰め、大きく息を吸っている

二「俺も智くんが好きです。付き合って下さい」
大「はい!」

あ、つい即答しちゃった
てゆか、両想い・・なんだよな?
無意識に手を伸ばして和の手を掴んでしまう

二「あ、智・くん?」
大「夢じゃないなら智って呼んで?」
二「夢じゃないよ!さ、さとし」

手を引き抱き締める

大「本当だ!夢じゃないや♪嬉しいもんだな」
二「うわっ!え?は?さ、とし?」
大「大好きだよ!」
二「うん、俺も!」

抱き締めた温かさが染み込んで来る
皆のピンク空気の意味が初めて分かった

大「もう遅いから、送っていくよ?」
二「・・・帰りたく・・ない」

なんだと?!
これは・・まさか・・お持ち帰り?

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