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愛の嵐

第13章 秋宵の嵐

ニ「はぁ、スッキリしたぁ!」
櫻「ははっ、そうなの?」

エンジン音が聞こえてくる
リーダーが帰って来たみたいだな

ニ「ありがとうね、ちゃんと振ってくれて」
櫻「ちゃんと振ったのか、俺?」
ニ「うん、振られたよ」

言葉が出ない
振ったのにありがとう・・か

ニ「諦めるのに時間がかかるのは許してね」
櫻「俺にそこまで何か言う権利はないよ」
ニ「ふふっ、翔さんらしい答えだね」

体を離して浴衣を直して言う
俺は床に座りその姿をただ見ていた
何も思う事も無く、ただ見ていた

大「ただいま~!」
ニ「お帰り~、お使いご苦労さん!」

松「準備出来たよ~」
相「早く始めよ~♪」

笑顔の雅紀にホッとする
胸の中がフワッと温かくなるのを感じた

櫻「さて、楽しみますか!秋の夜長」

氷水を張ったクーラーボックスに大量のビール
テーブルにはリーダーの買って来たつまみ

大「皆花火持った?」
松「誰が最初に火が着くか競争ね」
相「負けないからなぁ!」
ニ「相葉さんにだけは負けませんよ」
櫻「行くよ~!3・2・1・Go!」

一斉に花火を火に翳す

全「「「「「着いた~・・え?」」」」」

決着は呆気なく着いた
互いの顔と花火を見て笑い出す
同着って、本当に仲いいな俺ら

楽しく過ぎて行く時間
二人っきりも好きだけど

相「たまには皆と一緒もいいね!」

いつの間にか隣に立っていた雅紀
俺の考えていた先の言葉

櫻「そうだね」
相「翔ちゃんがいて、皆がいれば幸せだよ」

そうだ!
雅紀はいつも俺を優先してくれる
だから今も特別を感じてドキドキするんだ

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