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愛の嵐

第13章 秋宵の嵐

櫻「はぁ~、サッパリした!」

髪を乾かし雅紀の好きな香水を少し付ける

櫻「まさき~、上がったよ~♪」

浴室を出ると真っ暗だった
リビングから微かな光を感じる程度

櫻「雅紀?いるよね?」
相「いるよ!翔ちゃん、早くおいでよ!」

薄暗い廊下からリビングに入る

櫻「雅紀?・・・わぁ!凄い!」

リビングは宇宙になっていた

相「翔ちゃん、こっち♪足元気をつけて!」

ソファーに雅紀を確認する

櫻「プラネタリウムみたい」
相「そうだよ!綺麗だよね~」
櫻「まさか、これを買いに?」
相「うん!翔ちゃんと二人で天体観測は難しそうだから。これでいつでも二人で星が見れるよ!」

俺の為に?

相「さっきはごめんね」
櫻「いいよ~!帰ってきたんだから」
相「そうじゃないんだ!俺は翔ちゃんに八つ当たりしたんだ!」
櫻「八つ当たり?」

された記憶ないんだけど?
何に苛ついて八つ当たりしたんだろ?
雅紀は申し訳なさそうな顔をして話す

相「俺はニノに嫉妬したんだ」
櫻「ニノに?何で?」
相「手を繋いでた。俺じゃない人と翔ちゃんが手を繋いでたのが嫌だったんだ」
櫻「あ!あの時の・・・」

やっぱり見てたんだ
俺だって見られたくなかった

相「それでさっきの・・エッチの時、優しく出来なくて・・・八つ当たりしてた」

それでごめんって・・・俺だって

櫻「俺だって同じなんだ」
相「え?同じって、何が?」

格好悪いのは百も承知
それでも俺だって

櫻「ヤキモキ妬いてたよ!松潤と仲良さげにしたり、ハモってみたり。俺の雅紀だって言いたかった!」

雅紀はハッとして目を見開く

相「同じだったんだ。・・何があったのかちゃんと話すよ」
櫻「俺も話すよ」

昨日の互いの知らない時間の話をした

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